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2008年1月27日 (日)

脳科学の限界2(脳の部分構造)

前回は、一般に、脳が「爬虫類脳」、「哺乳類脳」、「人間脳」に大別されている・・・という話でした。今回は、これを細分化して、現在の脳科学の全体像をイメージしてみます。

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まず、下図の「構造」というところを縦方向に説明します。

人間脳(前頭連合野)、哺乳類脳(大脳新皮質)、爬虫類脳(大脳辺縁系)は、「-野」や「-核」、「コラム」と呼ばれる部分に細分化されます。そして、さらに「ニューロン」→「脳内物質」→・・・・と小さくなっていきます。

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一方、それぞれの実験手段には、「脳のCT画像の観測」、「電極の刺激による変化の観測」、「投薬による状態変化の観測」、「状態変化に伴う化学物質の採取」などがあります。(他にも、「部分的な脳の削除と状態変化の観測」などもあります。上の図は、当然アバウトな分類です。念のため・・・。)

ここで大切なのは、実験で得られる情報は、唯一「構造(脳の一部分)と現象(行動や心境の変化)の関係」のみだということです。つまり、実験で、構造と現象を関連付ける「仕組みに関する情報」は得られません。よって、いくら実験をしても、データが増えるだけなのです。

そこで、「実験で情報が得られない時に科学者が何をするのか?」というのを、次回の記事で説明しようと思います。

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