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2008年1月19日 (土)

犬の嗅覚の話

嗅覚の話の続きです。

昔、子供のころ・・・犬の嗅覚が、人の何千倍もあることを知った小学生の私は、「犬にオナラの臭いをかがせたら、さぞやもだえ苦しむに違いない!」と思いました。そこで、悶絶する犬の姿を想像しながら、犬の鼻先でオナラをするという、世にも残酷な実験を遂行したのです。(神よ!許したまへ・・・。)ところが、犬は苦しむどころか御機嫌な様子で、尻尾なんかを振っていました。・・・なぜ???(この話は確か、「ちび丸子ちゃん」の作者、さくらももこさんのエッセイに載っていた話だと思います。うる覚えなので、間違っていたらスイマセン。とりあえず、私も同じことをしたので・・・。他にも同じ事をした人がいるでしょ?足の臭いをかがせたりとか・・・。)

一説によると犬の嗅覚は、人の100万~1億倍もあると推定されています。それに対して、犬の鼻腔内の表面積(あるいは臭いレセプターの数)は、人の10~50倍だといわれています。

ところで、ここで「おかしい!」と思った人は多いはずです。犬は、鼻腔表面積に対して嗅覚が強すぎるのです。一方、この不整合に対して、多くは、犬の嗅覚の「感度が高いため」と説明しています。(確かに、犬は刺激臭に弱く、犬よけスプレーには「カラシ」などが使用されているようです。) しかし、これを単純に考えると、犬の嗅覚の感度は、人の1万倍も強いことになります。こうなると、オナラの臭いを嗅いだ犬は、悶絶どころか即死したはずです。・・・だから、他に理由があるはず・・・。で、前回の話の続きです。

<嗅覚記憶の定着>

前回、「嗅覚情報は記憶になる」という話でした。今回は、嗅覚記憶が、脳内に定着するイメージです。(ただし、これは、犬や猫などの嗅覚に頼っている動物の場合です。左図。)

一方、人間の場合、嗅覚記憶の定着面が不安定なので、記憶が消えてしまいます。(右図。

Kyuukaku03      Kyuukaku04

<嗅覚情報の識別>

よって、犬などの動物が、嗅覚情報を識別できるのに対して(左図)、人間は、識別しづらくなります(右図)。

Kyuukaku05      Kyuukaku06

これは、前、前回の記事「英語の話」と同じ状態です。つまり、は、嗅覚情報を日本人が日本語を聞くごとくに識別し、は、日本人が外国語を聞くごとくに識別できていないのです。

つまり犬は、弱い臭いを「ひそひそ話」を聞くごとく、強い臭いを「大声を聞くごとく」に感じているはずです。これなら、嗅覚の感度に頼らなくても、1万倍くらいなら識別できそうな気がします。

<お願い>

犬の前頭葉には、臭いの記憶が定着していることを説明しました。しかし、実際のデータが見つかりません。よって、上記は仮説に基づく推定に過ぎません。もし、「犬(その他の動物)の前頭葉と臭いの関係」に関してのデータを「知っている人」、「持っている人」、「これから実験しようとする人」などで、親切な人がおられましたら、私にも教えていただけませんでしょうか? どうぞよろしくお願いいたします。

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